◎武神◎
・2012年
・全56話
・OST、DVD(コンパクトDVD-BOXあり)
*キャスト
キムジュン・ムサン(キムジュヒョク)
チェソンイ(キムギュリ)
チェウ(チョンボソク)
ウォラ・アンシム(ホンアルム)
チェヤンベク(パクサンミ)
スギ(オヨンス)
キムユヌ(パクヘス)
スボプ(カンシニル)
キムヤクソン(イジュヒョン)
チェチュンホン(チュヒョン)
イギュポ(チョンホジン)
チョンアン(イギョンヨン)
チョン氏夫人(キムソラ)
コジョン(イスンヒョ)
チョンスクチョム(チョンウク)
チュンシム(キムハウン)
キムギョンソン(キムチョルギ)
ソンギリュ(チョンホビン)
パクソンビ(キムヨンピル)
チュスク(チョンソニル)
イゴンジュ(パクサンウク)
ガビ(チンソンギュ)
チンピョ(キムジョンハク)
ヘシム禅師(イデロ)
ホンジ(パクトンビン)
マンジョン(キムヒョク)
マンジョン・チェハン(ペクトビン)
テ氏夫人(キムユミ)
ウォラの子供時代(チャンイェスル)
キムヨンの子供時代(パンジュンソ)
キムミの子供時代(ノジュニョク)
太子の子供時代(ペクスンウ)
*あらすじ&ネタバレ
13世紀の高麗時代、ジュンは僧侶見習いのムサンとして育てられていたが、ヤンベクの親衛隊に捕まってしまい、奴婢の子供であることがバレてしまう。
処刑を逃れたジュンは、キョックでの活躍のおかげで、ウの目に入り、上り詰めていく。
さらにウの信頼も得たジュンは、側近として活躍し始める。
またジュンの華やかな経歴だけではなく、ソンイやウォラとの恋愛模様も描かれている。
高麗史と高麗史節要にある人物列伝がベースとなっていて、実在するキムジュンの壮大な時代劇的韓国ドラマです。
*感想&見どころ
「チェチュンホンは自らの権力基盤である都房トバンを率いて国政を牛耳っていた。そんな中、都房の暴政に不満を抱いた僧侶たちが反乱を起こしたのが…」
この、武神が始まる時の最初のナレーションの入り、凄く印象に残っています!
これこそ武神の始まり!なんていう勢いで、このナレーションから入らなければ武神が始まった感じがしない、というほど…。
まぁこの話はさておき、とにかくこの韓ドラに力を入れている!というのがものすごくわかる、観ていて熱量が伝わってくるとても力強い作品でした!
よくここまでキムジュンことジュンは、上り詰めたよなぁ…と。
そんなジュンが上り詰めるきっかけとなった、キョックの試合のシーンは、印象に残っているシーンの一つです。
それにしてもキョックって本当に怖いですよね…。
必死で命をかけて戦っている姿を観て盛り上がって楽しむって…本当にゾッとします。
またこの後のヤンベクとの友情(?)の深まりもなかなか観ていてグッときましたね!
そんなヤンベクのことを一途に思っていたのがチュンシムだったのですが、この2人の結末…切なかったです。
そうそう、切ないといえば、何といってもダントツでジュンのことが気に入っていたソンイの恋。
強く男らしい姿に惚れて、あれこれと助けたりして奮闘していたソンイでしたが…結局結ばれることはありませんでした。
ソンイの気持ちがめちゃくちゃ切なかったです…。
ソンイは、ウの意思で将軍ヤクソンと結婚させられてしまったのです…。
おまけに結婚してからヤクソンはダメダメな男になってしまい、ソンイは離婚をしたくて仕方がない…という状況にまで追い詰められます。
本当、ジュンとソンイが結ばれて欲しかったなぁと思いましたね~。
あ、別にアンシムがダメというわけではないのですが…。
そんな武神ですが、やっぱり戦闘シーンの迫力もさすがでした!
武人達がみんなで「うぉぉぉー!」と声を上げているところも迫力満点!さすがですよね!
他にも僧侶達や寺院、建物なども、とても迫力がありました!
最終回もまた、ジュンが死でしまう…というところで終わりました。
「息子よ…お前を愛していた…」なんて言って死んでしまったので、悲しかったです。
そして高麗のこともつぶやきながら…というのもまた…ね。
最後のこのシーンは、特にジュンがこの地位に着くまでの間、忠心を誓いまくっていたウこと閣下(ハッパ)を「ハッパ!ハッパ!」と呼び、慕っていた時のことを思い出しました。
結構このウこと閣下(ハッパ)とのシーン、好きでした。
あの頃から上り詰めて、今では最高権力者の座に就いているなんて…凄いけれど、最後は無念の死だったにもかかわらず、最後も高麗のことを想って死ぬ…。
何だか悲しさも溢れますが、まさに武神だったのだなかと思わせられるラストでした。
そんな武神ですが、とにかくOSTも素晴らしかったです!
特にキュヒョン(SUPER JUNIOR)の刀雨(イヌ)は、本当に最高な音楽で、とてもハマりました~!
あの切ないメロディーと歌詞、ぐっときますよね。
あとエンディング・TRAXの空もハマりました!!
この曲達だけでも充分!なんて思ったくらいだったのですが、この他にもJの時空天愛やパクワンギュの別れの道など、武神には素敵な曲もたくさんありました。
あと何といっても欠かせないのは、やっぱりオープニング(PO)の剣が泣いている・The Weeping Swordも、凄く良かったです。
武神が始まるよ!っていう感じですね。
もちろん他の曲も、武神という韓ドラを盛り上げる上で絶対に欠かせないし、とてもいい音楽ばかりで、音楽面も非常にレベルが高かったです。
武神は、キムジュヒョクやキムギュリ、ホンアルムだけではなく、チョンボソクやカンシニルなど…とにかく豪華なキャスト陣も話題になりました。
ちなみに父親があの名優のキムムセンというキムジュヒョクは、悲しいことに2017年に事故で他界してしまいました…。
このニュースは本当に衝撃的で、とても悲しかったです。
俳優としてのキャリアを着々と積み上げ、この事故の数日前にはソウルアワードで助演男優賞も受賞されていました。
黒のベンツ車を運転中に心筋梗塞の症状が起きてしまったという医師の所見もあるのだそうです…。
とても素晴らしい俳優さんだったので、今後の活躍が期待できただけに残念でした…ご冥福をお祈りいたします。
武神は、実在するキムジュンを中心としたストーリーや音楽、キャスト陣…全てがとても素晴らしい見ごたえたっぷりな時代劇的韓国ドラマでした!