◎マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~◎
・2018年
・全16話
・OST、DVD
*キャスト
パクドンフン(イソンギュン)
イジアン(IU)
パクサンフン(パクホサン)
パクギフン(ソンセビョク)
ピョンヨスン(コドゥシム)
カンユニ(イジア)
イグァンイル(チャンギヨン)
ソンギボム(アンスンギュン)
チェユラ(クォンナラ*元HELLOVENUS)
イボンエ(ソンスク)
トジュニョン(キムヨンミン)
チョエリョン(チョンヨンジュ)
パクジソク(チョンジフン)
ソチュンデ(イヨンソク)
ジョンス(ホンイン)
チャン会長(シング)
ワンヨングン(チョングクファン)
ユンサンテ(チョンジェソン)
チョンチャンモ(シンダムス)
パクドンウン(チョンヘギュン)
ギョムドク・ユンサンウォン(パクヘジュン)
チョンジョンヒ(オナラ)
ジェチョル(パクスヨン)
グァンシク(イドヒョン)
ソン課長(ソヒョヌ)
キム代理(チェドンヒョン)
ヨヒョンギュ(キムミンソク)
チョンチェリョン(リュアベル)
カンヨンウ(イギュソプ)
*あらすじ&ネタバレ
ある日、建設会社で働いているパクドンフンの元に、5000万ウォンの商品券が届いてしまう。
これを受け取ってしまったドンフンは、会社の監査部から匿名の告発を受けた影響で、調査を受けるはめになる。
だが、商品券は机の引き出しにしまっていたはずだったのに、なくなってしまい、ドンフンは困り果ててしまう…。
しかし突然、紛失した商品券がビルのごみ置き場から発見される。
その結果、5000万ウォンの商品券を捨てた男として、ドンフンは話題になるのだった。
この商品券を捨てたのは、何と契約社員のイジアン。
このことを知ったドンフンは、自分が処分したことにしてほしいとジアンにお願いする。
するとジアンは、食事を1ヶ月間奢って欲しいとドンフンに要望するのだった。
そんなジアンには、ドンフンを陥れようという企みがあった…。
果たしてドンフンとジアンは、どうなっていくのか!?
ヒーリング的要素を含む、ヒューマン的韓国ドラマです!
*感想&見どころ
マイ・ディアミスター~私のおじさん~は、決して明るいとは言えない、どちらかというと暗い印象が強いストーリー展開でした。
しかしそのような中でも、ヒーリング的要素がしっかりと含まれているので、凄く心が揺さぶられました。
雰囲気としては、淡々とストーリーが物静かにゆっくりと着実に進んでいく印象があったかなと思います。
そのようなストーリー展開の雰囲気から、コツコツと自分の道を貫き通すパクドンフンの意思の強さのようなものも感じることができました。
最初は何て不幸な展開から…何てちょっと目を覆いたくなる気持ちにもなりましたが、絶対に最後まで観て損はないです!
パクドンフンの一言一言の重さというか、心への響きはもちろんですが、やっぱり独特な存在のイジアンの存在の大きさも、このドラマの醍醐味の1つでした。
ジアンは、自分の祖母のイボンエを、施設からお金が払えないから自分の家に連れ戻し、一緒に生活をスタートさせるのですが、生活はギリギリ…。
おまけに祖母は足も不自由で聴覚障害という状況で、本当に借金を抱えてお金がない中細々と暮らす姿は、本当に何とも言えませんでした。
そんな中、満月が見たいというボンエの願いを叶えるべく、ジアンがスーパーマーケットからカートを勝手に盗んで(!)、そのカートにボンエを乗せて月を見せてあげるというシーン。
このシーン、凄く衝撃的で、自分の中でめちゃくちゃ印象に残りました。
何というか、カートの中に布団にくるまったボンエがいて、何とも言えない非現実的なシュールな光景というか何というか…。
この韓ドラの中で、特に自分の中では印象に残ったシーンの1つでした。
何だかんだ、不幸をしっかりと抱えながら生きているジアンも、ドンフンに出会って次第に変わっていくのですが、ここもとにかく見どころでした。
そして次第にジアンがしっかりとドンフンに惹かれていくという…。
なかなか切ない惹かれ方でもあったんですけど、本当にこのドンフンに出会ってからのジアンのいい意味での変化は、とても良かったです。
ドンフンには、兄のパクサンフンと弟のパクギフンがいるのですが、どちらもまさかの高学歴無職…!
でも本当にこの2人は明るく日々生きていて、とても楽しそうなのがまたよかったです◎
そんな2人は兄弟で、清掃会社を引き継ぎ、ヒョンジェという名前で清掃会社を再スタートさせ、無事社会復帰!☆
やっと母親のピョンヨスンもホッとすることができたのかなという展開なわけですが、ここでも色々とありましたよねー。
特にサンフンは、ものすごくこの母親のヨスンの葬式のことを考えていて…(まだ死んでないんですけどね…!)
この盛大な葬式を挙げるのが一つの夢みたいになっていたんですけど、ここから社会的立場が影響するという社会情勢が垣間見えた気がします。
コツコツとある意味葬式のためにお金を貯めていたり、ここまで人の目を気にする葬式の夢を抱えているというのも、特殊だったのですが、ここもまた印象に残りました。
他には、ドンフンの妻のカンユニの浮気はもちろんのこと、ギフンがきっかけのトラウマを抱えた女優のチェユラ、ジョンヒの店のオーナーのチョンジョンヒ…。
それぞれが抱えている様々なことも描かれていて、決してどの事柄も明るいというわけではありません。
でもそんな中でも、たくましく生きていく人達の心の葛藤なども描かれていて、これもまたかなり惹きつけられました。
サンフンの、ザ・シークレット本にはまっていた何ていう話題などもジョンヒの店で出ていましたね!
最終回では、本当に…いや本っ当――――に色々あった中でも、何だかんだジアンが本当にいい方向にようやく人生変化してスタートさせることができたりして、感動モノでした。
そしてドンフンの心の広さというか深さというか、彼の人間性にも本当に脱帽!
…って、そうそう、ラストに向かうにつれ、ジアンの祖母であるボンエの葬儀に対するサンフンの心温まる行動というか姿勢も、とても良かったです。
町の仲の良さはもちろんのこと、とにかくこの兄弟の尋常ではない仲の良さにプラスした心の優しさが、本当に最高でした♡
途中までは、本当にジアンの借金取りのイグァンイルやとジュニョンのあれこれで、結構複雑な気持ちになったからこそ、ラストは感動します。
そんなマイ・ディア・ミスター~私のおじさん~は、OSTも雰囲気ぴったりな楽曲ばかりでした!
SondiaのAdultは特に、自分の中では印象に残った楽曲で、この曲がとても染みました。
その他に、イフィムンのThat Man、チョンスンファンのAn Ordinary Day、JehwiのDear Moon、Ko Woo-rimのOne Million Roses、キムミンスンのThere’s a Rainbow、
クァクジノンのMy Refection in my Heart、ジソンのForestなどの魅力的な楽曲もたくさんありました。
歌詞のない、BGM楽曲も、マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~の世界観をしっかりと盛り上げてくれていましたね~。
マイ・ディアミスター~私のおじさん~は、イソンギュンやIUをはじめとした、注目のキャスト陣達がたくさん出演していました。
影のあるストーリー展開でありつつも、本当に心の温まる、素敵なラストが待っていてくれる、とてもいい韓ドラでした!