まるの韓国ドラマ備忘録

自分が観た韓ドラだけのあらすじ・ネタバレ・感想・OSTなどをツラツラと…♡あぁ、韓ドラ愛が止まらない…♡

パラサイト 半地下の家族

◎パラサイト 半地下の家族◎

・2019年
・映画
・シナリオ集、公式完全読本、OST、DVD、Blu-ray

 

*キャスト

キムギウ(チェウシク)
キムギジョン(パクソダム)
キムギテク(ソンガンホ)
キムチュンスク(チャヘジン)
パクドンイク(イソンギュン)
パクヨンギョ(チョヨジョン)
ムングァン(イジョンウン)
パクダヘ(チョンジソ)
パクダソン(チョンヒョンジュン)
ミニョク(パクソジュン)

 

*あらすじ&ネタバレ

半地下で暮らすキム一家は、厳しい生活をしていた。
ある日、キムギウは友達でエリート大学生のミニョクからお金持ちな家の娘であるパクダヘの英語の家庭教師の話を受けることになる。
これをきっかけに、ギウはダヘの弟のパクダソンの美術教師として妹のキムギジョンを送り込む。
こうして真逆の生活をしている家族が、次第に関わるようになる。
味をしめたキム一家は、どんどんパク一家に寄生していくようになるが、なんとそこには、さらなるパラサイトがいたのだった…。
果たしてそれぞれの家族の運命はどうなってしまうのか!?
ラージャンルではない不気味さや恐怖さといった要素もしっかりと描かれている、ヒューマン的ダークコメディ韓国映画です。

 

 

*感想&見どころ

パラサイト 半地下の家族は、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞、第92回アカデミー賞受賞最多4部門受賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)といった賞も総なめで、とにかく話題になりました。
そのためずーっと気になっていた矢先、1月1日からNetflixで配信されるよーということを知り、早速観て観ました◎
ちなみに、Netflixではモノクロバージョンも配信されていますが、私は普通?カラー?バージョンのみです。
モノクロバージョンは、さらに怖さが増しそうなので、とてもじゃないけど観れません…なので観ないかな?
あ、でも雰囲気が気になるので、サラッとだけ雰囲気程度だけせっかくなら観ようかしら…なんて思ったりもしています。
いやー本当、人間って怖い!もうこの感想しかない勢いでした。
正直、唯一癒されたのは最初のカメオ出演こと特別出演したパクソジュンのミニョクだけでした。

考察どうのこうのについても、結構話題になっていますが、考察についてはたいして触れなくていいかな、と…。
結構どっしりと考察についてセンスある方が真剣に触れていると思いますし、自分は考察に対して全くセンスないので(笑)あしからず。。

ちなみに、自分はこのジャンル苦手でした…。
観たい観たいという興味がめちゃくちゃあった半面、自分は苦手なジャンルだったということをすっかり忘れて観た…というアホな展開(笑)

本当、韓国映画だからこそ描ける絶妙な不気味さにぶち当たりました。
そんなわけで、あくまで今回は、ダークコメディやホラーじゃないけど不気味さがあふ雰囲気が苦手な立場の人の視点であるということを、頭の隅っこに入れて下さればなと思います。

ハッキリ言って、ストーリー的にはお分かりいただけますように、全然明るい内容ではありません。
本当に、ホラー系が苦手な自分ですが、ホラー系の恐怖はないものの、不気味さがものすごくリアルに描かれていて、本当に怖かったです…。
いや~もうこれは、本当にただただ怖かった!という言葉一口だけでは片づけられない怖さというか不気味さがしっかりと残りました。
こういう世界観を本当にしっかりと作り上げたからこその受賞もあったのかな、と…。

こんな風に不気味さが凄い&苦手なら途中で観るのやめればいいじゃん-、もういいよ…なんて思う方もいるかもしれませんが。
そこが不思議なんですよね、本当、何だかんだ不気味でぐったりしつつも、本当に展開が気になってしまって結局あっという間に観終えてしまうというか。
こんなに苦手だなと思うジャンルでも、本当に展開が気になって最後までバーッと観てしまうから本当に不思議、といいますか…。
これこそがまさに、パラサイト 半地下の家族の魅力というか、凄いところでもあるのかなと思いました。

まあ不気味具合についてはここまでにしておいて…そろそろキリがなくなってしまうので肝心のストーリー展開に触れていきたいと思います。
ストーリー的には、意外と不気味さだけではなく前半は、個人的にはなかなかハラハラしたりもしました。
だって、本当にびっくりするくらい、嘘がどんどんうまくいくんだもんー。
え?パク一家こんなにどんどん騙されちゃっていいの!?なんていうくらい、もうぐいぐい騙されっぱなし…。
IT企業の社長、これで大丈夫なんですか!?なんていう勢い。

で、キム一家のパラサイトが成功しちゃうわけですが、個人的にここで寄生成功してずーっとこんなかんじで暮らすもしくは、バレて終了!
…なんていう結末なのかなーと思っていたんですけどね。
ここであくまで個人的ですが、意外な展開で新たなパラサイトが登場!地下にあんな立派な隠れ家が…!なんて。
結構ここら辺から、個人的にはさらに怖かったですね~。
特にあの夫を必死に守ろうとしているムングァンが、桃のせいで解雇されてから再びでてきたあたりからもう怖かった…。

ラストに近づくにつれて、本当にこのある意味「人間の恐怖」が大きくなっていった気がします。
だからこそ、あの衝撃的なパーティーでの事件は、そんなに恐怖ではなかったかな。
意外とこういうジャンル苦手なんだよねといいつつも、ああいう襲撃残虐シーンよりも、その前の下りのじわじわとくる恐怖さや不気味さの方が自分はとても怖かったですし、飲み込まれました。
あ、でもさすがにギウが襲撃されたところは、怖かったかな。

そうそう、怖いといえば、ラストのあのギウの微笑みもなかなか怖かったかも。
あとギテクの地下での寄生も結構精神的には怖かったですねー…。
だって、そういう人が自分の住んでいる家で知らないうちにずーっと住んでる…改めて考えると本当ゾッとしますよね。
最後のギテクの家を買ったぜ!という回想シーンは、一瞬回想じゃなくて本当に達成して、みんなで幸せに暮らしたのかと思ってしまったほど。

豪邸と半地下…韓国の格差社会あれこれについても結構考えさせられたりもしました。
さすが切り込まれただけはありますよね。
そんな中、特に印象に残ったのは、個人的にはあのパクダソンの誕生日パーティーのシーン。
ギウがパクダヘに、みんないきなりパーティーに招待されてクールだな、みたいなことを話していて、自分は浮いていないかなみたいなニュアンスで話していたところ。
ここは、何だかグッときました。

で、何だかんだ言ってじわっとキーワードだったのが、モールス信号かな、と。
このモールス信号のあのライトのチカチカ…わかります?あれ、本当に怖かったです…。
いや、ほんっとーーーーーに怖かった!もうね、怖かった!もう余韻くっきり自分の中で残ってしまいました。

しつこいですが、もう本当に癒されたのは、最初のミニョクだけでした。
ミニョクの爽やかさ、本当にどこいったの?というくらい、もうずどーん!でした。

何だかんだ、皆がハッピーな結末ではなかったので、最後観終わったあともずっしりと心に重いものが残り、気持ち的にもうーん…という感じでした。
…が、こういうジャンルはそういうものなのだろう、ということで。
ジャンル的に苦手でも、途中でやめてしまわず、最後まで気になってしまって観てしまう…あぁ、本当にすごい作品で話題になっていただけあるのだなと改めて感じました。
でもこれもしつこいですが、改めてもし自分の家でパラサイトされていたら…なんて思うとぞっとしますね!
まあ、豪邸ではないし地下もないので、そんな心配はいらないと思いますが…(笑)

さてそんなパラサイト 半地下の家族は、OSTもなかなか不気味な世界観をしっかりと作り上げていました。
始まりを始めとした、さまざまなテーマ曲がチョンジェイル中心に用意されていましたが、本当にぴったりなBGM的楽曲ばかりだったなと思います。
もうどれも聴くだけで、さまざまなシーンが蘇りそうです。

パラサイト 半地下の家族は、ソンガンホやチャンヘジン、チェウシク、パクソダム、イソンギュンといった豪華なキャストが出演していた映画でした。
またカメオ出演こと特別出演としてパクソジュンも出演していたので、ここもかなり話題になりました。

豪華ですよね~!ちなみに、パクソダムは青春の記録というパクボゴムとの韓国ドラマを先に観ていたので、そちらの優しい役柄の印象がとにかく強かったです。
そのため、ガラっと違う役柄を演じられているところを観て、演技力にびっくりしました★イメージ変わりました!

話題といえば、アジア映画初の快挙の第92回アカデミー賞受賞最多4部門受賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)という4冠達成も話題になりましたよね。
本当に、びっくりするほど不気味が絶妙に描かれていて、このジャンルが苦手な自分も、何だかんだ続きが気になって目が離せませんでした。
個人的には余韻が凄かったですし、本当に話題になったことに対し納得がいく韓国映画だったと思います!